アルデンテな日日

毎日毎日少なくても日本酒三合は呑んでた男がなぜか不意にどうしても断りきれない宴会のある時にだけしかたなくとことん呑むことにしたとても断酒とは言えないタイトルは俳句っぽい禁酒日記のようなもの。

欠けてゆく月や禁酒も十五日

とうとう禁酒もはや十五日目である。なぜかいつもは乗らない体重計に乗ってみると4月に87あった体重も82(コンマ以下は省略)に減ってしまいやはりこれも禁酒の影響だろうかとつい先日CT検査された中身のあまり詰まっていない頭で考えてみたりしても休むに似たりなのであるまいか。本日は小雨。赤兎馬イカデビルバージョンの農作業もお休みして帰宅する前に野暮用。帰宅してしみじみ我が飼猫「より*1」が4月の16日に産んだ仔猫を見る。するとどうだ。もうちゃんとした子猫である。「UFOを呼んでしまった猫の顔」でおなじみの「こまち*2」に似た子が2匹。「より」に似た子が1匹。ハチワレが2匹。いずれ写真撮ってUPしようと思うのであるがその前にこの5匹に名前を付けようと思うのである。まぁ私より先にお子やかみさんが名付けてしまうと思うのであるが。ほのぼのした後シャワーを浴び本日は髭は剃らずほてった体にディオールオムを吹きつけ「うーむマンダム」とほっとしたところでよく冷えたビールをさも当然のようによく注いでいた丈の高いタンブラーによく冷えた水を入れて飲んで眠る。

夢さえもない凍りつくような眠りから覚めるともう夜勤。今宵はチバプリフェクチャーの山中道無き道をぐーるぐるである。何事もないことを祈ろう。まぁ狸や兎の出現は許そうと思います。では、ゴーだ。

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初鰹龍馬と喰らう男前

日の出とともに田んぼに行こうとスタンバイしていたのであるが我が愛機赤兎馬の調子が悪い。正確に言うと赤兎馬にアタッチメントするイカデビルの調子が悪い。正直に言えばイカデビルの野郎が動かないのである。ああでもないこうでもないあれを外しこれを外し。泣いたり笑ったり。猫がどうしたとうさんくさい目で私を見つめている。もはやお手上げである。こうなったら仕方がない。おもむろにヤンマーに勤めている同級生にスクランブル要請である。「朝礼終わったら行くよん」とのことで私はここで朝ごはん。そろそろ来たかなと赤兎馬へ行くとすでに修理中。お互いの血圧や痛風の話しをしているうちに修理は完了。さすがである。今度近いうちに飲もうという言葉を残して同級生は去って行った。午前午後と赤兎馬。少し倒れるように睡眠をとり夜勤の部へゴーである。まったくもって面白味に欠ける生活を送っているつまらない男がひとり。月はぼんやりと気怠げにいつものように禁酒十四日の夜は静かに始まるのであった。

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滝壺や禁酒十三日目の夜勤明け

どうもおかしい。立ちくらみ眩暈吐き気。苗の水遣りを終え遺憾なこれはということで病院へゴーである。もしや柄にもない禁酒のせいか。待ち時間に本を読んでいても気持ちが悪い。これはヤバイ病か。まさかな。結局CTまで撮ってはみたものの結果は異常なしという結論で喜ぶべきか悩むべきか。いずれにしても気のせいということにして横になる。アルコールが身体から抜けていってしまったがゆえに具合が悪くなっているのか。今後のためにも今夜は飲んだ方がいいのか。飲みたいのか。飲みたくないのか。わからない。本気でわからない。今夜は夜勤休みでよかった。夜勤だと。よかっただと。愚かしい生き方をしてきた。その報いか。ここで反省しきり。だからなんだ。後悔ばかり。だからどうした。やり直すには遅すぎる。己の蒔いた種。葉も茎も太刀打ちできないほどに蔓延ってしまっている。私には華麗なるギャッツビーの良さがわからない。ブーン・アダムスが固い岩としたものが私にはない。西の果てから遥か東の果てを目指すものがないのだ。哀しいことである。さても困ったものである。

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若夏や禁酒も十二日目となりにけり

10日以上酒を呑んでいない。これはとても久しぶりのことなんだよ。いままで365回目の禁酒三日目とか馬鹿なことをほざいていたが本気で酒やめようと思っていたわけじゃなく単なる休肝日ってやつ。だから三日四日経てばいつも通り夜勤明けにビールから始まり夜勤休みの夜もビールから始まっていたわけさ。ところが今回はどうも様子が違う。飲みたくないんだよね。スーパーのお酒売場に行っても何か並んでるなとしか感じないし昨夜は懐かしいお酒のCMを延々とユーチューブで見ていたんだけどやっぱり飲みたくないんだよね。冷蔵庫を開けると冷えたエビスビールがあるんだけどやっぱり飲みたくないんだよね。飲みたくない病とかあるのかなぁなどと少しばかり弱気な私。あとバカ喰いもしなくなったね。どうしたんだろう俺。ま、なんにしても5月14日の宴席が禁酒のお仕舞いになるかもね。さて、夜勤始めますかね。今夜も静かな夜だといいんだけどね。

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日が暮れる禁酒十一日目の薄暑光

きょうもよく働いた。つかれた。誰も褒めてくれないから自分でねぎらうのさ。だったか。山寺宏一の「つかれた」が脳内をぐーるぐるである。適当に覚えているのでほとんど私の中では替え歌になってしまっているがいいよね。「君たちの空飛ぶ火の車は壊してしまったけどいいよね」という仮面ライダースーパー1よりは全然いいよね。風が強く吹いてきたので頑張って工藤静香の「黄砂に吹かれて」を大声で歌っても目が開けていられず赤兎馬を駆る農作業は続けることが出来ず終わりにする。明日朝早くからきょうの続きをやるということでよしとしよう。それでいいよね。シャワーを浴びディオールオムを身体にはたき一息ついたところでまだ半分以上残っているスコッチがありまだ三分の一以上残っている菊正宗がありまだ封を切ってない松竹梅がありエビスの缶ビールが二本冷蔵庫で冷えている。今宵は休み。昼の農作業でいい感じに草臥れた身体。そういう状況が私の目の前にある。そう草臥れた身体にはもってこいの飲物のような気がする。そうわずか11日前の私なら気がするもなにもシャワーを浴びた後に間髪を入れずエビス二本そしておもむろに菊正宗であったはずである。それがどうだ。おもむろにアップルティーなんぞを飲んでいるではないか。いいのか。いいのか俺。いいよね。仮面ライダースーパー1の最終回観たくなってしまった私は長い夜をもてあましもしかすると丑満時にモノリスのような冷蔵庫をそっと開け缶ビールのプルタブをそっと上げ「呑んでしまうけどいいよね」と言いながら酒にしようかスコッチにするかニタリと笑っているかもしれない私である。

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夏来る禁酒十日目の日が暮れる

アップルティーを飲んでいる。コーヒーにしても紅茶にしても砂糖は子供の頃から入れたことのない私としたことが角砂糖に換算したらふたつ分くらいの三温糖を入れて飲んでいる。私が銀のスプーンであなたがカップだったか覚えていないが私の心をくるくる回しているのである。苗に水をやり本日の農作業は終了。倒れるように寝る。午後4時過ぎに起きると身体が怠い。まるで酒がまだ残っているような感じである。長い長い飲酒のつけなのかもしれないと思いいつもビールを注いでいた大きめのステンレス性のカップに並々と水を入れて飲む。いつまで続く禁酒なのか自分でもわからないが明日の夜の夜勤お休みが曲がり角のような気がする。それを乗り越えると次に待つのは月曜日の夜のお休み。そして最大の分岐点が5月14日の役員顔合せ大宴会なのである。呑むしかないか。呑まされるのか。よく人は言う。宴会でも無理には呑まされないでしょうまさか首根っこ抑えて呑まされるわけないでしょう。その言葉信じよう。さて、いつも通り食べ過ぎた重い身体を引きずって夜勤へと向かうこととしましょうか。f:id:hooqooh:20170505174629j:plain

日が暮れる禁酒九日春の果て

本日も赤兎馬を駆り我が一擲国の圃場をぐーるぐる。緩やかに私を中心に渦を巻いている風が冷たくて気持ちがいい。うそ。氷雨。宗右衛門町ブルース。横浜いれぶん。硝子坂。メモリーグラス。眠気を覚ますために脳天から北極星へと突き抜けていくかと思えるほどの大声で歌いっぱなしである。赤兎馬の爆音など蚊の音ほども聞こえない。それは嘘である。爆音に我が歌声がシールドされているからこそ音程も歌詞も知ったことじゃねぇ眠気を飛ばしているだけだと嘯いていられるのである。ビニールハウス内の苗に水をやり昼飯を喰らってもうひと勝負。オヤツにはたい焼き。コーヒー。シャワーを浴びきょうは髭を剃らず少し眠る。日が西に傾く頃には夜仕様の私がいる。よかろう。働こうではないか。馬鹿みたいに脇目もふらず誰のための人生なのか考えることもせずに黙々と働こうではないか。そしてまた酒を呑まない日が一日だけ過ぎた。一日。一日。私の呪詛混じりの愚痴を毎日のように聞かされている利根川はといえばきょうも落日に照らされて赤い川となり空も雲も不自然なまでに夕陽に染まり私はといえば斜陽よりもはるかに狂気の赤に近い信号の色に染まっている。f:id:hooqooh:20170504204006j:plain