アルデンテな日日

毎日毎日少なくても日本酒三合は呑んでた男がなぜか不意にどうしても断りきれない宴会のある時にだけしかたなくとことん呑むことにしたとても断酒とは言えないタイトルは俳句っぽい禁酒日記のようなもの。

日が暮れる禁酒九日春の果て

本日も赤兎馬を駆り我が一擲国の圃場をぐーるぐる。緩やかに私を中心に渦を巻いている風が冷たくて気持ちがいい。うそ。氷雨。宗右衛門町ブルース。横浜いれぶん。硝子坂。メモリーグラス。眠気を覚ますために脳天から北極星へと突き抜けていくかと思えるほどの大声で歌いっぱなしである。赤兎馬の爆音など蚊の音ほども聞こえない。それは嘘である。爆音に我が歌声がシールドされているからこそ音程も歌詞も知ったことじゃねぇ眠気を飛ばしているだけだと嘯いていられるのである。ビニールハウス内の苗に水をやり昼飯を喰らってもうひと勝負。オヤツにはたい焼き。コーヒー。シャワーを浴びきょうは髭を剃らず少し眠る。日が西に傾く頃には夜仕様の私がいる。よかろう。働こうではないか。馬鹿みたいに脇目もふらず誰のための人生なのか考えることもせずに黙々と働こうではないか。そしてまた酒を呑まない日が一日だけ過ぎた。一日。一日。私の呪詛混じりの愚痴を毎日のように聞かされている利根川はといえばきょうも落日に照らされて赤い川となり空も雲も不自然なまでに夕陽に染まり私はといえば斜陽よりもはるかに狂気の赤に近い信号の色に染まっている。f:id:hooqooh:20170504204006j:plain